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信仰と宗教について その1 [信仰と宗教について]

 その昔 ……どれ位昔かというと人類の文明らしきものが出来る前の話しです。 信仰の対象は自然そのものでした。

 自然崇拝と呼ばれています。人間が自然の中で自然と一緒に暮らしていた頃ですから、自然の偉大さ 有り難さ 脅威等を肌身で感じていたことは想像し易いでしょう。どんなものが信仰の対象になっていたのでしょうか。

 パワーのあるものが対象になっています。天空、大地、山、海……。

 毎日見るものも。太陽、月、星……。

 気象現象もパワフルです。雷、雨、風……。

 身近にあるもの。森林、巨木、巨岩、川、泉……。

 色々な動物もいました。熊、狼、鷲、蛇……。

 その他にも色んなものが信仰の対象になりました。これらのものを畏れ、敬い、感謝したりする気持ちになるのは人間として自然なことだと思います。山岳信仰や御神木など現代にもこの頃の名残が残っていますね。現代の人々には失われつつある、こんな純粋な気持ちに憧れるのは私だけでしょうか。

 そして 人々が集まって暮らし、文明が発達していくとシャーマニズムと呼ばれる信仰が発達したところも有ります。色んなものに霊魂が宿っていると思われるようになり、シャーマン・祈祷師が出現し、霊媒や預言者も出てきます。様々な儀式や祭りも行われます。そして政治や外交にも影響を及ぼすようになっていきます。きっとシャーマンは霊能者だったのでしょう。

 シャーマニズムとは別に、色んな神も誕生します。人々の理解を超えるような出来事が起きた時、それを神の仕業と思っても不思議はありません。まあ 昔ですから雨が降る仕組みも科学的に解明されていないのですから、世の中が不思議だらけだったと思いますが……。

 家族が集まり、更にまとまって部族となります。やがて民族となり国家のような大きな組織になった文明もあります。その課程のなかで先祖を崇拝したり神話が誕生したりすることもあったでしょう。そして、最初は口伝えで、文字が発明されてからもいろんな物語が出来、やがて多神教の信仰へと発達していきます。

 人の想像力は無限です。昔の人は夜空の満天の星や、ぽっかりと浮かんだお月様を見て何を感じたことでしょう。今のように科学的に宇宙について解明されていない時に見たら どんな風に見えるのでしょうか。

 人の創造力も無限です。嵐の夜 物凄い風の音に怯えたことでしょう。静かな夜には獣の叫び声に震えたかも知れません。春には一斉に花々が咲き乱れます。そんな時に人はどんな物語を創ったのでしょう。

 こんな時代のことを空想していると大昔に戻って生活してみたくなってきました。

 それが叶わぬないのなら、草原に仰向けになって、ぼんやりと夜空いっぱいの星を見てみたいなあ………。

 

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タグ:信仰
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