映画「西の魔女が死んだ」を観ました [映画]
私の知らないイイ本やイイ映画がいっぱい有るんですねえ。
まあ、この場合の『イイ』とは私の好みのという意味ですけどね。そして、その好みというのはスピリチュアルの香りがするものなんです。
この映画の主人公のお婆さんは魔女かも知れないのです。でも、別の言い方をすれば、霊感の少し強い人と言えるかも知れません。霊感という言葉も第六感に置き換えられます。
第六感という言葉も、文明がこんなに発達する前の人々と、自然とかけ離れた生活をしている現代人とでは、その意味や内容が違っていると思いますけどね。
この映画では、お婆さんの暮らしぶりとは別に、人と人の気持ちの交流や擦れ違いもテーマになっていたと思います。家族や学校や職場の人間関係は本当に大変ですよね。私は、擦れ違いは必ず起きるけれども、時間がそれを解決してくれるという風に、この映画からメッセージを受け取りました。
山に近いところで暮らしたいと思っている私は、良いタイミングでこの映画に巡り合ったと感じました。私も、こんな素敵なところで生活が出来るように少しずつ動き出しています。
映画「わらびのこう 蕨野行」を観ました [映画]
いつもの通りテレビ放送を録画しておいて観ました。
江戸中期の農村の棄老、つまり口減らしの為に老人を家族との暮らしから切り離し、捨ててしまうという風習を描いたものです。
物質の豊かな時代に暮らしている私は、映画を観終えて、分かったような気持ちになりましたが、本当は単に映画のなかの世界として分かっただけで、実際にあの時代のあの状況で親を捨てたり、自分が捨てられたりした訳では有りません。
映画と同じように、親を捨てられるのか?
自分が捨てられたら、どう思うのか?
映画って、本当に面白いですね。
いろんな事を考えるきっかけをくれるから凄いですね。
私は、この映画のラストに近いところで お爺さんやお婆さんが笑いながら雪合戦をするシーンが好きです。先に逝った人も一緒に遊んでましたから、魂達が遊んでいるんですよね。楽しそうなので、私は救われたような気持ちになりました。
この映画を観てから、寒いのが嫌いなのに、私の雪国への憧れが強くなったような気がします。
「おくりびと」を観ました [映画]
テレビで放送したのを録画して観ました。
凄い職業があるのですね。映画だとカッコいいように見えるところも有るけれど実際は大変な仕事だと思います。絶対私には出来ません。
石文 素敵ですねえ。私には渡す人もくれる人も居ないので 今の自分に渡す石を、色んな石が落ちている場所でゆっくり探してみたいもんです。(ちょっと寂しい感じもしますが……)
それから、主人公の奥さんが納棺の仕事を理解していくというところまでは分かるのですが、二人の子供が大きくなるとやっぱりいじめられるだろうなあと心配になります。
スピリチュアルの観点から見ると、人の死とは魂がこの世での修行を終えて元の世界のあの世に帰れる目出度い日となるので、そう考えるようになってから私は訃報を聞いても割りと冷静で居られるようになった気がします。但し、未だ親しい人が亡くなったりはしてないですけどね。
スピリチュアル的に納棺を考えますと、死体は魂の抜け殻ですから綺麗にする必要は無いことになります。でも、残された遺族達からすると、少し前まで生きていた訳ですし、抜け殻と分かっていても丁寧に扱う気持ちに自然となるのでしょう。魂としても最後に見られる顔なので、やっぱり綺麗にして欲しいのかも知れません。
それから、葬儀も魂からすれば必要の無いことです。多分、魂は納棺の儀式やお葬式の様子を特等席から見ているのでしょうね。
観終わってからいろんな事を考えさせてくれるいい映画でした。