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死刑という殺人はしてはいけない [エッセイ]

 13年前の事件の被告の死刑が確定したそうです。被害者の夫の「嬉しいという気持ちはありません」という言葉が全てを物語っているような気がします。

 私は、死刑に反対です。どんな罪を犯した人でも、死刑という名の下に行われる殺人は許されないと思います。私は、絶対恩赦の無い終身刑にするのが妥当だと考えています。そして、獄中で死ぬまでにいろんなことを考えて生きるべきでしょう。

 被害者の女性とその子供さんの魂は、13年前に天国に行きました。その二つの魂は、被告の死刑を望んでいるでしょうか。何百回も輪廻転生をするとしたら、色んな人生を経験します。色々な時代の、色んな国で、あらゆる職業に就き、波乱万丈の生き方もするでしょう。その中には、不幸な死に方もあるはずです。でも、魂にとっては、色々な体験をすることが目的ですから、そんなことは魂なら最初から承知しているのだと思います。どんな風に生きたかが重要なのです。

 大事なことは、被害者の遺族や加害者の家族の事件の後の生き方と、私のようにこの事件を知った者がこの事件から何を思い何を考えるかだと思うのです。

 死刑が無くなれば犯罪が増えるでしょうか。死刑判決が多くなれば凶悪な事件が減るでしょうか。もつと根本的に犯罪を減らすにはどうしたらいいのでしょうか。

 天国からあの母子が静かに問いかけているような気がします。

母子天使.jpg


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タグ:死刑

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